理学博士 東京海洋大学名誉教授
卒業論文で海藻と関わって以来、30年以上海藻採集を続ける藻類学研究者。日本沿岸のホンダワラ、マコンブ、アマモなどの津々浦々の藻場をめぐり調査をしている。現在は東日本大震災で被災した東北の藻場に注目して調査検討をしている。
卒業論文で海藻と関わって以来、30年以上海藻採集を続ける藻類学研究者。日本沿岸のホンダワラ、マコンブ、アマモなどの津々浦々の藻場をめぐり調査をしている。現在は東日本大震災で被災した東北の藻場に注目して調査検討をしている。
専門分野海洋生物学/藻類学/博物館学/自然誌学
経歴・プロフィール
- 1950 年
- 東京生まれ。
- 1979 年
- 筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。
- 1983〜93 年
- 国立科学博物館植物研究部 主任研究官。
- 1993〜2004 年
- 東京水産大学資源育成学科助教授、教授。
- 2004〜16 年
- 東京海洋大学海洋科学部海洋環境学科教授、水産資料館館長、海洋環境学科長。
- 2016 年
- 東京海洋大学名誉教授、日本歯科大学客員教授。
主な書籍
- 『日本の海藻-基本284』 平凡社 (著)
- 『新日本海藻誌』吉田忠生編著 内田老鶴圃
- 『海藻の疑問50』成山堂書店(編著)
- 『海辺の生きもの』 奥谷喬司編著 山と渓谷社
- 『サンゴ礁の生きもの』 奥谷喬司編著 山と渓谷社
主な研究教育活動の内容
- 海藻、藻類の形態学、分類学、生態学、生理学に関する研究を行ってきた。近年は、珪藻の形態分類学、藻場生態系の解析などの分野での研究も行っている。
- 日本藻類学会和文誌編集長として「藻類」の編集を行った。
- 日本の植物学の雑誌として最も古い歴史を持つ「植物研究雑誌」の編集を行っている。
- 環境省の依頼により、ラムサール条約に関連して日本の重要湿地である約100カ所余りの海藻の藻場の選定を行っている。
- 環境省、第6次絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会蘚苔類、藻類、菌類、地衣類分科会班長として、約200種の藻類の絶滅種の選定を行い、レッドリストおよびレッドデータブックの編集を行っている。
- 環境省の依頼により、東北地方大津波の海への影響を評価し、環境保全を行うために、東北地方太平洋沿岸環境保全調査検討委員会委員として、東北地方の藻場4カ所の潜水調査およびその結果の検討を行っている。
- 自然環境研究センターの依頼により1999年より開始された生物分類技能検定委員会の委員長を2016年より務めている。
- 国立科学博物館館友として、国立科学博物館が主宰する社会教育活動に協力している。
- 東京大学農学部で「臨海生物学実習」「水生植物学」を、日本大学商学部で「生物科学A,B」「日本の自然1、2」の講義を行っている。また、東京大学理学部、山梨大学などでも集中講義を行ってきた。
- 東京海洋大学水産資料館長として、博物館教育活動や特別展示等の事業に関わった。
- 学芸員資格取得の授業科目のまとめ役教員として、博物館学関連科目のカリキュラムを実施した。
- 中国科学院海洋研究所の客員研究員として青島をベースに中国各地の海藻、藻類相の研究に携わる。中国南部地方でマングローブ生態系の調査を行っている。
その他の教育歴及び学会・社会活動
- 国立科学博物館館友(1993年~)
- 学芸員(無試験認定)(1996年~)
- 東京大学農学部非常勤講師(水生植物学)(2000年~)
- 植物研究雑誌編集委員(2000年~)
- 日本藻類学会会長(2013‐2016年)
- 生物分類技能検定委員会委員長(2016年~)
- 日本大学商学部非常勤講師(生物科学、日本の自然)(2017年~)
- 環境省 絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会蘚苔類、藻類、菌類地衣類分科会班長(2017年~)
- 環境省 東北地方太平洋沿岸環境保全調査検討委員会委員(2013年~)
- 日本国際湿地保全連合藻場分科会委員(1997年~)
- 中国科学院海洋研究所客員研究員(2017年~)